創業昭和5年のかんざし屋 3代目が綴る、かんざし屋としての日常のことなど


by kanzasi_yamaguchi
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特注髪飾り 製作例

今回ご紹介するのは、特注というほどのことも無いんですが、こういった
こともできますよ、という例のようなものです。
まず、ウェブ等ではご紹介していないんですが、定番として扱っている
和装の飾りの付いたコームがありまして。
こんな感じ↓のものなんですが
f0151488_16303956.jpg

卵甲の生地で作ったお花を組み立てて、コームの足に取り付けたもの
です。このお花自体はかんざしの飾りとして製作しているものですが、
日常にも和のテイストを取り入れて欲しいと考えて時期に、企画・
製作したものです。

で、先日この飾りをバレッタの足に取り付けて欲しいという依頼がありました。
で、トライしてみたのがこちら↓
f0151488_20204150.jpg

飾りの大きさとバレッタの金具のサイズがほぼ一緒でしたので、
何とか綺麗に納まりました。
ただ、コームの時の状態と比べて、バレッタの金具のほうがやや
弓なりでしたので、軽く熱を加えて金具にぴったり合うように曲げを
入れてみました。


こちらの商品や加工に関するお問い合わせは、
080-3470-2892 (店主ケイタイ)か
03-3700-2625 (店舗)までお気軽にどうぞ。

かんざし屋 有限会社山口のサイトはこちら
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by kanzasi_yamaguchi | 2009-02-25 16:48 | ヘアーアクセサリー
以前にもご紹介したことのある、金属製の平打かんざしの特注品ですが、
また新規に出来上がってきましたのでご紹介したいと思います。
f0151488_2017457.jpg

↓柄部分UP「二重亀甲に剣花菱」柄
f0151488_2071084.jpg

こちらは柄の部分だけを手作りで製作し、それに耳かきと足を取り付けるという
工程にて製作したものです。
足と耳かきはこちらで既に一般用として製作したものを使うことでコストを抑える
ことがができましたので、これでお値段は7,000円前後となります。
ご自分の家紋や、オリジナルデザインのものを作って欲しいというリクエスト
につきましては、随時受け付けておりますが、ちょっとお時間がかかる場合も
ありまして、こちらも年末を挟んでだいぶ掛ってしまいました。
お客様には申し訳ないのですが、その分綺麗に作ってもらうようにいたしました
ので、どうぞよろしくお願いいたします。

通常のものの約2倍程度の金額で、オリジナルものが作れるのですから、ぜひ
皆さんもご検討されてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、以下の柄のものは一般分として製作したものです。
1本7,140円(税込)にて販売いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
f0151488_20102734.jpg

右:月に星、左:石持ち地抜き三本蕨(こくもちじぬきさんぼんわらび)

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by kanzasi_yamaguchi | 2009-02-20 20:15 | 平打かんざし

特注かんざし 製作例

定番品の透かし花かんざしなんですが、これをもっと足長にして
欲しいというご依頼がありました。
髪の長い方で、髷も大きく、しっかりしているので従来の足のもの
よりも長くてしっかりしている方が良いそうで。
まず基本のものがこちら↓全体は約17センチで、足だけだと12.5センチあります。
f0151488_13193042.jpg


で、特注品がこちら↓全体が20.3センチ、足だけは16センチほどです。
f0151488_13195636.jpg


2つを比べてみるとこんな感じ↓
f0151488_12471578.jpg


このように、既成のものを少し自分用に変えて欲しいというご要望でも
承りますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

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by kanzasi_yamaguchi | 2009-02-13 13:17 | 飾りかんざし(1本足)
先日、ある方から
「かんざしと笄(こうがい)って違うの?」と尋ねられました。
(先日も似たような始まり方のテキストをUPしたような…)

さて、こちらも結論から言ってしまうと、
「もともと違うものですが、似たような使い方に変化したものです」
ということになります。
発祥が異なりますし、似たような使い方をするようになってからも
本来の使用方法のままのものも存在しているので、笄をかんざしの
一種と言ってしまうと正確では無いからですね…。

そもそも、かんざしと笄はその用途が異なるものでした。
笄は髪をまとめる為の道具だったのです。
対してかんざしとは一般的に言って髪に飾るものです。
ですので当初は存在理由自体が異なっていたのです。

日本刀の拵え(こしらえ)をよく見ると、柄(つか)のところに小刀と
もうひとつ、笄が備わっているものがあります。これは男性も髪を
まとめる為に笄を使っていたという証でもある訳ですが、当然女性の
必需品でもありました。

形状は細長い一本の棒で、一方の端が太く、反対側の端に向かって
細くなっているというものです。

ところが、髪をまとめる道具だったものが、次第に髪に飾られるように
なっていったのは江戸時代中期頃~です。

当初はちょっと奇をてらったというか、道具をそのまま髪飾りとして
使うという、変わった使い方の一例だったのでしょう。
これは今流行りの「一本足のかんざしだけでまとめ髪を作る」という
ものと同じと言えます。
あれは西洋のスティックの使い方なのですが、かつては日本でも同様の
使い方の時期があったのですね。

その後、髪型に様々な種類ができていくと、笄も髪型に合わせて次第に
変形してゆきます。
髪飾りとして使うために両端の太さは同じになり、中央はやや細くなります。
これは頭の後ろでまげを作ったとき、その根元に挿して左右対称となるように、
ということのようです。
↓笄いろいろ
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そしてついには出来上がった髪型に挿し易いよう、中央部分から二つに
別れるようになるものまで作られるようになりました(このセパレートタイプを
特に中差しとも呼ぶこともあります)。
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現代では日本髪を結う機会すらも無くなってきましたので、現存するものだけを
見ても判らないのも無理はありませんが…。

現代で最も笄を活用されているのは、トットちゃんこと黒柳徹子さんでしょうが、
今後まとめ髪が流行っても、笄を使う髪型は難しいかもしれないですね。


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by kanzasi_yamaguchi | 2009-02-01 15:27 | 雑感など