こちらは本べっ甲製の平打と櫛の二点セットです。平打と櫛には揃い柄の蒔絵が施されています。
蒔絵は本銀と螺鈿を使った美しいものです。
螺鈿は2ミリ角程に細かくカットされたもので、花のほうには赤っぽく、葉のほうは青く染めたものと、2色を使い分けているところにも職人さんの細やかな配慮が伺えます。
土台になっている本べっ甲についてですが、櫛のほうは厚みは無いものの(3ミリ厚)、全体に淡い濃淡の斑が入っていることから言ってもなかなか綺麗なものと言えます。
平打は足の部分が4ミリ厚、飾りの円の部分は約5ミリ厚としっかりしたつくりです。
また足の部分には斑が入っており、お使いの際にはまげの中に入ってしまいますが、それはご自身だけの楽しみということでいかがでしょうか。
また、裏面に同じ乱菊柄の蒔絵が施されています。
乱菊は江戸時代後期に大振りな花を咲かせることが流行したほどで、和装らしい華やかな、そして流れるような動きのある優雅な絵柄として好まれております。
こちらは一点もので、こちらの現品をご用意いたします。
販売次第取り下げるようにいたしますので、売り切れの際にはご容赦ください。
大きさ:櫛/幅10.1センチ×高さ5.25センチ
平打/長さ19.4センチ×柄部分の直径3.6センチ
販売価格:30,240円(税込)