創業昭和5年のかんざし屋 3代目が綴る、かんざし屋としての日常のことなど


by kanzasi_yamaguchi
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

雑感・千鳥足について

今回は完全に余談です。

先日お知らせした千鳥のかんざしについて調べていた際、千鳥といえば、
という感じで出てくるのが「千鳥足」でした。

よくお酒に酔って足元がおぼつかない状態を千鳥足などといいます。
千鳥の生態として、ジグザグに進んで歩いていくようなことはあるので、
そこから「千鳥足」と言われるようになったとの記述が多いのですが、私
個人はやや異論があるんです。
で、今回はそのお話です(かんざしとは関係ないですけど)。

私の持論として、昔の人たちは案外きちんと生き物の生態を捉えている場合が
多い、というものがあります。

そこで千鳥足です。

チドリ類などの鳥類では、偽傷(ぎしょう)を行うものがいます。
これは彼らが河原などの開けたところに巣を作る習性から来ています。遮る
ものの無い石ころだらけの場所で、石に似た色の卵を産んだりもしていますが、
いざ敵がやってきた場合、親鳥は自分が怪我をして弱っているような行動を
とりつつ巣から遠ざかり、敵を自分の方に引きつけてやり過ごすのです。

生き残る知恵の1つなのですが、このチドリ類が行う偽傷(ぎしょう)行動を
見て、これを千鳥足ととらえたのではないか、と私は思うのです。

人間のような大きな敵が来た場合、子を守る親としては必死に怪我をしている
ようなふりをして、わが子を守ろうとするでしょう。
それはもうヨタヨタとして、お?なんだなんだと思ってしまうことと思います。

今よりも自然も多く残っていて、営巣するチドリに出くわす人間も多かったと
したならば、こうした状態の千鳥を見かけることも少なくなかったのではないか、
と思ってしまうのでした。



あ、でもそれこそ本当に危なくなったら元気に飛んで逃げてしまうでしょうから、
その当時の人間にも、「なんだよあれ、だましやがったな!」とか思われても
いたかもしれませんね。
[PR]
by kanzasi_yamaguchi | 2008-06-01 18:48 | 雑感など