創業昭和5年のかんざし屋 3代目が綴る、かんざし屋としての日常のことなど


by kanzasi_yamaguchi
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招き河童

皆さんは「招き河童」というものをご存知でしょうか。

いうなれば、あの招き猫の河童版です。
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私がこれと出会ったのは、ホントに子供の頃のことです。
10歳くらいのとき、生き物好きとか自然好きから派生して、
なんか不思議なものとかも気になりまして。当時はTVでも
ネッシーとかツチノコとかさあ、変なもんが一杯あった訳ですよ。

そんな中、河童のミイラとかそーいったものも番組内で紹介
されてまして。そーいや身近な妖怪だけども何だろう、それ
とか考えていたという、実に平和な時間でした。

で、ウチはかんざし屋という職業柄、父が浅草などにも営業で
出かけていくことも多く、ついでと言っては食パンやらコーヒー
やらを買ってきてくれたわけですが、そんなバカ子供の好みを
察してくれたある日、こんなものがあるけど、と買ってきて
くれたのが指先くらいの大きさのこれでした。

小さな木の板の上にちょこんと乗ったそれは、妖怪といった
おどろおどろしさは皆無で、親しみやすく可愛いフォルムの
商売繁盛の置き物だったのです。

子供の私はこれをいたく気に入り、机の上に飾っては眺めて
いたものです。

やがて時は流れ…いざ自分が会社を任されてみると不安な事
だらけで、ちょっと縁起担ぎなどもやってみたくなったんです。
神棚だって綺麗にしちゃうしさあ、心が弱っている時なんてのは
そんなもんよ。

そこで思い出したのが子供のころ大好きだった招き河童。

あ、これ飾っておくのもいいかも。
などと、深く考えずに会社の玄関に飾っておきました。

で、ある日のこと。彼にとっては重労働だったのか、コロンと
床に落としてしまった際に腕がポッキリ折れちゃったんです!

接着剤で補修はしたものの、これでは可哀想だと思いまして、
20数年ぶりに2代目を探しに行ったわけですよ。

浅草寺さんの参道にある仲見世という通りの一番奥、もう殆ど
お寺の門の手前にあるのが、こうしたミニチュアの人形などを
扱っている「助六」さんです。
ここで売られていたんですね、これは。
変わったものだと招き狸ってのもありまして、どんなご利益が
あるのか分からないけど、とりあえず可愛いものでした。

で、まあ無事2代目を買うことができましたが、縁起を担ぐ人は
毎年買い替えるんだとか。

いやー、そこまでは…。しかも初代は可愛かったのに、2代目に
なったらいきなり可愛くなくなっちゃったし!! 顔だって、
いきなり猿っぽいじゃんよ…。

で、2年に1回くらいにしとこうかな、と思って3代目を買った
のが一昨年でしたかね。ところがこの3代目、どこか初代に
似ていて、可愛げがあるんですよ。これ幸いとばかりに飾って
おいたところ、先月、大事故が!

なぜか初代同様、転げ落ちて腕骨折!しかも腕が無い!!

自分が3代目だからか、もー気になって気になって。
どーしても不憫だったんで、腕、作りました。
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色、塗りました。
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まあ、さすがに招きづらいだろうと。残念ながら引退ですかね。
という訳で、玄関にはもう4代目がいるんですけど、これがまた
可愛くないのに逆戻り!

どうして飾っているのか、自分でも分りません…。
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by kanzasi_yamaguchi | 2008-08-05 22:08 | 雑感など